水落し協奏曲

2005年12月10日 お仕事
正確に言えば、9日から11日にかけての出来事なので、
この日付は正確ではありませんが、
中日を取って遡って10日の日記として書いています。

私の住んでいるところが北国のため、
冬になると「水落とし」をします。
水道管の栓を締め、管の中に残っている水を、
蛇口をひねるなどして全て出さないと、
水道管が凍ってしまう場合があるからです。

12日から10日間、出張に行くため、
9日(金)帰宅するときに水落しをしようと思い、
水道の栓を締めました。
が、水が止まらないのです。
夜、9時まで残って色々とやったのですが、全然効果なし。
大家(=管理会社でもあります)は定時にしっかりと上がったらしく、
電話しても誰も出ない。
しかも大家は土日休みのため、自分で何とかしないといけません。
この日は水落しは諦めて、蛇口は閉めて帰りました。

そして明くる10日(土)、何と私は母に助けを求め、
事務所に来てもらったのです(…え? ^^;)。
もしかしたら別のところに水の栓があるのかもしれない。
それを主婦の勘で、教えてもらおうと思ったのです。

主婦の勘、撃沈です。
朝の9時から始めて、夕方5時までやったにも関わらず、
何の効果もありません。
水道のメーターだけがぐるぐると回り、
ついには隣の人に教えを乞いに行きました。
答えは「そのやり方で間違いない」とのこと。
チャレンジ2日目も無駄に終わってしまったのでした。

そしてついに3日目の日曜日。
明日から出張です。何の準備もしていません!(オイオイ)
この日は友達と食事に行く約束をしていたため、
何としても午前中で解決させたい。
朝9時に到着して水落しを敢行するも、やっぱり水は止まらない。

事務所の入っているマンションは、
電気はちゃんと電気会社がメーターを調査に来るんですけれど、
灯油と水道代を大家に払うシステムになっています。

…数値が怪しいんだよな〜(疑)。
水道代も、灯油代も、ものすごく高い。

話が若干それましたが、
そのため、水道の以上は大家(管理会社)に言わないと駄目なのですが、
何しろ連絡しても誰も出ないんだから仕方がない。

困ったときは藁をも掴む!
私は無関係とも言っていい市の水道局に電話しました。
「これって、水道の故障ですか?」って(苦笑)。

色々説明を聞いてくれた水道局の方。
明日から出張だと話すと、
「じゃあ、これから行って見てあげる」との有り難いお言葉(感激!!!)。
「ただし、見るだけしか出来ないよ。故障だとしても、直す事が出来ないから」と
念を押されましたが、それでもとても困っていましたので、
お言葉に甘えることにしたのです。

待つこと30分。
現れた「藁(失礼!)」は二人組みのおぢさん
(↑ 少々親しみを込めて? おじさんではなくおぢさんにしてあります^^;)でした。

しかし、すごいです。
見ただけで、何処に水道の栓があるのか、何がいけないのか、わかるんですね。
…プロです! さすがです!

結論から言うと、栓のある場所もやり方も、一切間違っていなかったのですが、
水道の栓がしっかりと閉まっていなかったのです。
肝心の栓が錆びていて、「女性の力じゃ無理だったね」とのこと。

しばらく入居者がいなかったとは言え、
このマンションの管理の悪さと言ったら…!
「管理会社に連絡して、交換してもらった方がいいね。市の水道局に言われました、って言えば、やってもらえると思うよ」。
「女性の力じゃ難しいね。男性にやってもらいなさい。男性がいないとか、それが難しいなら、タオルとか使えば少しは閉め易くなるよ」。

優しいです(涙)。
役所も変わりましたね、ホント。

以前図書館で予約していた本の順番が来たと連絡があったので借りに行ったら、
図書館のおぢさん(こちらも親しみ込めてます)に
「長いことお待たせしまして、申し訳ありません」って言われましたから。
こういうのって、若い人かおぢさんですね。
おばさんは決して言いませんね〜。

管理会社も教えてくれなかったことを丁寧に色々と教えてもらって、
「藁」を掴んだ手を、感謝を込めて離しました。
水道局の人が帰る際、何度も何度もお礼を言ったのですが、
どれほど伝わったかなあ…。

その後、安心して友人と食事ができました(翌日の日記に書いています)。
…遅刻しちゃったけどね^^;
その食事も美味しくて、その友人も優しくて、
とってもいい日だったと思えます。

水道局の方、本当にありがとうございました(深謝)。

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