どんな映画かということはここに書くまでもありません。
北朝鮮に拉致された当時13歳の横田めぐみさんの両親の、今までの軌跡です。

この映画を見ようと思ったのは、
『ワールドトレードセンター』を観に行った際に流れた予告に、胸を打たれたから。

街頭でビラを配る横田夫妻。
差し出されたビラをきつく跳ね除ける年配の女性。

今でこそ理解され応援する人も多い拉致家族の活動ですが、
このような時があったのだとあらためて実感したのです。

それまでは、テレビなどで良く知っている…つもりだったのですが。

公開されてからはなかなか行けなくて。
時間帯が昼間だったので休みを取って、昨日、ようやく観に行ってきました。

観客は横田夫妻よりやや若いかな、というような年配の人ばかり。
多くの人に見てもらうためにも、
もっと遅い時間帯にも上映することは難しいのかな、と残念に思いました。

見ながら、何とも言えない感覚に襲われました。
眩暈を起こしそうな、そんな曖昧で不安な感覚。

この映画は、拉致について疎い欧米各国に向けて、
アメリカ人の手によって作られたもの。
確かに、アメリカ的な構成です。

BGMが大き過ぎ。
「日本」を意識したのか、和の楽器を多用した音楽。
時には横田夫妻の話す声より大きい。

それが不思議と、自分の心臓の鼓動と一致してくる。
また、いささか粒子の粗い映像と相まって、
不安感、緊張、そういったものを高まらせていくのです。

めぐみさんがいなくなった時から今までを、
主に今まで放送されてきたテレビのニュース映像と
関係者のインタビューで綴っていく。

だから何度も見た映像も多いのですが、知らないこともたくさんありました。

めぐみさんが失踪した前日は、父・滋さんの誕生日。
「あまり身なりに気を配らないから…」と言う理由なのか、
めぐみさんは櫛をプレゼントし、
その櫛を滋さんは今でも肌身離さず持っているそうです。

穏やかで優しい口調。めぐみさんへの愛情を感じました。

こういったささやかな日常、それが続くこと。
平穏な生活がどれほど大切なのか、痛切に思います。
それを理由なく奪われた拉致被害者とその家族。

拉致されたのは、たまたま横田めぐみさんだった。
でも、それはもしかしたら別の誰か、
自分の関わりのある誰かだったかも知れないのです。

被害者の家族は、北朝鮮に拉致されたと分かるまで、どれほど胸を痛めたか。
拉致されたと分かってから世間に理解されるまで、どれほど辛かったか。
世間に理解されてからも、捗らない交渉に無力な政治に、
どれほど歯がゆい思いをこらえているか。

時に政治家らに激しく抗議し、街頭で講演会で訴え、マスコミに登場する横田夫妻。

夫妻の気迫、執念、努力、そして娘への愛情。
それだけではなく、どこか及び腰の政治家、
街頭では興味なく素通りする人、中には暴言を吐いて去っていく人。
カメラは冷徹に捕らえて観ている者の前に突きつけるのです。

「これを観て、どう思う?」 「この頃の自分は?」 「そして今は?」

めぐみさんが通っていた中学は新しくなった。
双子の弟さんたち(一人しか出ていないけれど)は成人し結婚し子供も居る。
めぐみさん本人にも、娘がいる。
それほど時は流れたのです。なのに、まだ解決には程遠い。

めぐみさんはコーラス部だったそうです。
途中、めぐみさんの歌う「流浪の民」の独唱パートが流れる。綺麗な声です。
そして、その歌詞の内容がその後と合致していて、胸を打つのです。

『慣れし故郷を放たれて、胸に楽土求めたり』
9月21日に「ユナイテッド93」を観てからと言うもの
http://diarynote.jp/d/74000/20060921.html)、
9.11関連の映画やDVDをよく観ています。

この映画も、ずっと気になっていました。
主人公が乗客でもハイジャック犯でもない。
ハイジャックを知って対策を考えていた管制官や軍の関係者でもない。
ハイジャックの事実さえも知らないまま救助に向かった警察官の、
事実を基にしているからです。

今回、思いっきりネタバレありです。
観る予定のある方、ご注意ください。

内容はといえば…。

NY・港湾警察に勤務する警察官。
飛行機が激突したWTCに勤務していた人たちを避難させるため、助けるために、
情報が様々錯綜する中、出動した。

WTC内で救助活動を始める寸前、ビルが崩壊。
警察官達は瓦礫の下敷きになってしまう。

崩壊途中のビルのため救助は難航。
救助隊もビル内に入ることさえままならない状況の中、
声を上げても届くことはない。

自ら動きたくても、瓦礫の下敷きになってしまい、
どうやら骨折と内臓出血をしているようだ。

そんな中、2人の警察官たちがお互いを励ましあい、助けを待つ間、
それぞれ家族への思いを回想、話し始める。
同じ頃、家族たちも警察官である夫の、父の、安否を心配し続けていた…。

Yahoo!の映画レビューの中で、
「これは一体誰に対しての映画なのか」といったことが書かれていました。
作る側からすれば、「誰」という具体的対象を明確に、
映画を作成するわけではないと思います。

多くの犠牲を伴った、そしてその後の世界をも変えた9.11。
その陰に、こんな事実があったのだということだけを、
伝えたかっただけなのではないかと思うのです。

ただ、「ユナイテッド93」から引続き関連の映画などを観ている私には、
このレビュアーの言葉、よく分かるのです。

ほかの作品だと、ご遺族の方や事件の詳細を知らない人が観たとして、
事件の背景を理解したり、ハイジャック犯たちの反抗を阻止し、
その結果亡くなった乗客たちの死を悼む心が生まれてきますが、
この映画だと、最後には2人の警察官は助かり、
良かったね良かったね、とただ涙し、家族愛に共感し感動します。

見終わった後に生まれる感情が、ほかの作品と較べて弱いからです。

ほかの作品がドキュメンタリーに近いとすれば、この映画は典型的ハリウッド映画。
でももちろん、批判しているわけではありません。

分かりやすいのです。
警察官らしい使命感。助けを待つ間の緊張感。家族への愛情。
瓦礫の下敷きになりながらも、アメリカ人らしいユーモアすらあります。
そして、こんな状態になった時に助け合う人間愛。

主人公とその家族以上に胸を打つ登場人物たち。

救助に向かうビジネスマンは、かつての海兵隊員だった。
消防や警察が崩壊の危険があるため救助をためらう中、
その経験を活かして瓦礫の下に埋もれた警察官達を見つける。

救助隊員たちも、救助途中で崩壊の危険もある中、覚悟を抱いて活動している。

怪我をしている警察官の処置をするため、軽装の男性看護師も
救助隊員と共に瓦礫の下に向かう。
途中、危険だからと戻る事を勧められても、
「リハビリから立ち直り、ようやく人を助けることができるのだから」と、
救助と応急処置を続ける。

中でも一番印象的だったのが、警察官の家族が病院で待つ間、
家族の一人が出会う、ある母親です。

息子がWTCのエレベーターボーイだという黒人女性。
前日、帰りが遅く作った夕食が無駄になったという理由で、
息子を叱ったという女性は、その話をしながら泣き崩れる。

ささやかな日常、ありきたりな家族の話を、テロがつらい思い出へと変えていく。
テロが人生にどれだけ大きな影響を、悲しみを与えたかということを、
端的に理解できるエピソードです。

後半、劇場内は洟をすする音があちこちで聞こえました。
私のひとつ隣に坐っていた女性は、何度も指で目を拭っていました。

分かりやすい分、胸に迫るものがありました。
私も、洟をすすり眼をウルウルさせながら、観ていました。

2人の警察官は何回も手術を受け、1人はどうやら足に障害を負ったようです。
現在は警察を退職し、家族と共に穏やかに生活しているようです。

そして警察官を瓦礫の下から見つけた海兵隊員は、
その後イラクへ向かったそうです。

もう5年。まだ5年。この映画を観て思ったことは、
9.11のテロ事件がアメリカにもたらした衝撃の、
その「大きさ」が分かったということです。

ハリウッドが存在し続ける間、
この9.11事件が風化されることは、きっとないのでしょう。
昨日に引続き、映画を観て来ました。
色々とあって…。気分転換です。
昨日の「ヅラ刑事」の予告が見れるかと思ったけれど、流れませんでした(哀)。

感情をさらけ出せる映画が見たいと思ったのですが…。
昨日も笑えるかと思ったらそうでもなく。
今日は泣けるかも、と思ってこの映画を選びました。

タイトルで分かるように、5年前の9.11の事件の映画化です。
ハイジャックされた飛行機は4機。
そのうち2機がワールドトレードセンターへ激突。1機は国防総省へ。
最後の1機が、このユナイテッド航空93便でした。

4人のハイジャッカーたち。パイロット2人を殺害し、操縦桿を握ります。
乗員乗客を集め、爆弾を見せながら脅すのです。
乗客たちは機内の電話や携帯電話で、同じようにハイジャックされた飛行機が、
それぞれビルや国防総省に突っ込んでいることを知ります。
そして、恐らく自分達も同様のことになることも察するのです。

キャビンアテンダントは熱湯を沸かし、
乗客は、その熱湯や常備されているフォークやナイフを武器に、
力を合せて、ハイジャッカーたちを押さえつけようとするのです。

だが、間に合わなかった。93便が墜落するまでを描いた映画です。

機内よりも、軍や管制塔の対応の方に力が入っていたように思います。
全体的に、特に機内は画面が細かく揺れて、実際の状況に即していました。
臨場感と緊張感があると同時に、とても眼が疲れました。

この飛行機に乗ってしまった偶然が、
こうもつらい結末を迎えることになるなんて。

泣ける映画、なんて安っぽいものじゃなかった。
機内の部分なんて、全員亡くなってしまった以上、
事実この通りかどうかなんて、もう、誰にも分からない。

アメリカの有識者の中では、この9.11の事件が、
アメリカの自作自演だという話もあるそうです。
フォーブスの元アジア太平洋局長が、そういう著作を発表しています。

この93便の墜落も、アメリカ軍による誘導ミサイル発射によるものだとか。

そんなこと、有り得る??? 信じられる???

この事件をきっかけとして、この5年間で、
多くの人が殺され、それ以上の憎しみが生まれた。

分かっていること。

93便のハイジャッカーたちの目的地は、ホワイトハウスだったという説のある中、
乗客33人と乗務員7人の命が犠牲になったことで、更なるテロを阻止し、
その結果、多くの命は救われたということ。

今更ながら、ですが…。
犠牲者のご冥福を、心より祈りたい。
そう思いました。
今、SMAPの草なぎ君と柴崎コウさん主演の
映画「日本沈没」がヒットしています。
でも、私はこの映画、全く観る気になりません。

個人的に草なぎ君があんまり好きじゃないんです。
以前、SMAPのコンサートに行った時、他のメンバーと較べて、
あまりのオーラの無さとやる気の無さに幻滅したからです。

メンバー5人が揃って話すMCの時、
草なぎ君はただ黙って立っているだけ。
確かにそのMCは、中居君とキムタク中心で、
話さなくても進行していましたが、話さなくても良い訳じゃない。
吾郎ちゃんと慎吾ちゃんは、相槌を打ったりして参加していたのです。
「何か話せよ〜」と言われていましたが、全っ然ダメ。

最後にはステージ上で、中居君に
「お前、何でSAMPに居るんだろうな」って言われていました。
「歌も下手だし(中居君に言われたくないだろうけど)トークもダメだし」って。

こんなトコで言わなくても…って思う人も多かったと思いますが、
リーダーとして頭に来たんじゃないかと思います。
多分、お客さんもそう思っているじゃないかと考えて、
あえて観客の前、ステージ上で、そう注意したんじゃないかと思いました。

それからSMAPのコンサートには行っていないのですが、
あれから、草なぎ君がやる気を見せて頑張っていることを願います。

そんな訳で、私は草なぎ君が好きじゃないのです。
柴崎さんには、そんなに悪い印象はないのですけれど。

で、この「日本沈没」のパロディーが、この「日本以外全部沈没」です。
最も、映画のパロディーというよりは、小松左京さんの原作を、
筒井康隆さんがパロディー小説にして、それを映画にしたのですが。

まあまあ…でした。
とても面白いコメディーだと思って観に行ったのですが、思ったほど笑えなかった。
きっと「日本沈没」を観てからの方が、面白かったのかも知れません。

内容は…

日本以外の全大陸が沈没する。
そのため、他国民達が大挙日本にやって来る。
日本語も満足に話せない外国人達、それまで持っていた財産も
日本円に直すと小額で、次第次第に生活は落ちぶれ、
ホームレス、売春、池の鯉まで食べてしまう(立派な犯罪)ようになっていくのです。

それに対し、日本人に優位な法律を作り、日本人は治安を守るため、
犯罪を犯した外国人達を強制的に国外追放していくようになる。

主要な人物は、TVドラマプロデューサーと、新聞記者。

プロデューサーは、日本人の妻との間に子供ができた事を知り、喜ぶ反面、
自身がファンだったアメリカの人気女優にドラマ出演の機会を与えることが出来ず、
その女優が売春婦に実を身を落としていることを知るのです。

新聞記者は、自分の妻がアメリカ人であり、その妻に
日本人である自分の妻であることから、
日本人と同格に扱いを受けさせていることで満足しています。
妻は、自分と同じ外国人でありながら、
つらい境遇に居るほかの外国人達の事を思い、
そして奢り始める夫に失望し、家を出、国外追放の道を選ぶのです。

日本も沈没することが明確になり、最後は、日本の総理大臣も、
アメリカ・ロシア・韓国・中国の元首も、なぜか突然登場する北朝鮮のアノ人も、
そして一般民間人であるプロデューサーも新聞記者も、溜まり場にしていたバーで
「これが最後に見る明かり」1本のロウソクを見ながら「その日」を迎える…。

多分、低予算映画。CGらしきものも結構チープ。そこがパロディーらしい。

出演する人も、懐かしい…といっては失礼ですが…方も多くて。
新聞記者を演じた小橋賢司さんなんて、久しぶりに見たように思いました。
首相役の村野武則さんや、防衛庁長官役の藤岡弘、さんも、
バラエティー以外では見たことなかったし。

一番印象的なのは、地殻変動の専門の博士役の寺田農さん。
自然な印象を与える演技、しかも適度に、って、難しいと思うのですけれど、
パロディーらしく、デフォルメされたコメディーの演技が、
ワザとらしくなくて、とても良かったです。

最後は切なかったですね。
これから日本が沈没する、地球が滅亡する、決して助からない、そんな時。
自分はどこで、誰と居るのかな、って考えてしまいました。

でも、この映画がイマイチ笑えなかったのは、
もしかしたら本編までの予告が原因かな…。

モト冬樹さん主演の映画の予告が流れたのです。
そのタイトルは、「ヅラ刑事」!!!

モト冬樹さん演じる刑事さんのヅラが飛んで武器になるという、
どう考えてもはまり役の映画。何しろコピーが

「世界初の《スペシャル・ウィッグ・エフェクト(特殊ヅラ効果》」

「出動せよ!! 警視庁のリーサル・ウェポン!」

「大都会で太陽にほえる現代の銭形平次、
人は奴を“ヅラ”と呼ぶ!」


素晴らしい!!!! 何て私好みの映画! 絶対に観に行きます。

モト冬樹さんが主題歌も歌うのですが、タイトルが
「悲しみはヅラで飛ばせ」ですよ!!

悲しみがヅラで飛ぶのです。さすが現代の銭形平次!
このセンス! これまた私の好みです。
少し流れましたが、哀愁ある曲調が、とても似合っていそうでした。

CDまでも買ってしまいそうな自分が怖いです^^;

(ISBN:4041305225 文庫 筒井 康隆 角川書店 2006/06 ¥580)
実に久しぶりに映画を見に行きました。
それこそDVDすら見ていないのに、劇場に足を運ぶなんて、
本当に一体どれくらいぶりでしょう。

観に行った映画は『サイレン/FORBIDDEN SIREN』。
『トリック』なので知られる堤幸彦監督の最新作です。

内容やレビューは是非もう一つのブログでどうぞ(^^)
[HOME]から行くことが出来ます。

この映画を見に行こうと思ったのは、
コピーに“世界初・サウンド・サイコ・スリラー”とあったから。
音がとても効果的に使われている映画だと思っていたこと
(実際はそれほどでもありませんでした)。

阿部寛さんが出ていること(でも出演は少なく)。

そして何より、この映画の上映前に、
『劇場版 トリック』の20秒にも渡る予告編が流れると聞いたから。

私はTVドラマ『トリック』にかつてとてもとてもはまっていたからです。
ドラマは連続ドラマとしては3作作られましたが、3作目はイマイチ。
劇場版第1作目も細かい点では笑えましたが、今ひとつ。

それでも『トリック』の続編が作られるとなると、
スペシャルも劇場版も、チェックせずに入られません。

その予告編、仲間由紀恵ちゃんと阿部寛さんが、例によって例の如く、
コミカルに話すだけという予告編。
内容などには一切触れられていなかった…みたいです。

ナゼ「みたい」かと言えば、丁度予告編が始まった頃、
大学生らしい3人組が入ってきて、その真後ろに坐っていた私には、
殆ど見ることが出来なかったからです(涙)。

実際、今回だけじゃなく私は、予告編も楽しみに映画を見るタイプなんです。
それまで興味なくても、上手に編集されたり音楽がよかったりする予告編を見て、
公開された時、楽しみに見に行ったりします。

予告編でこれほどなんだから、
きっと本編はもっと期待できるんじゃないか、って思うからです。

そうやって観た映画の全てが全て期待通りな訳ではありませんが…。

…ま、予告を一番楽しみにしている人がいるなんて、
先の3人組も思ってもいなかったでしょうけれどね。

こういうことが私、結構多いです。
映画のみならず、コンサートなどでも。
自分の運の悪さが、ちょっとだけ哀しいです。

(DVD ビデオメーカー 2006/01/27 ¥2,500)
昨日で本年度のお仕事も終わり、年末の慌しさに備えて、
無くなった化粧水を買いに、市内某デパートへ赴きました。

…慌しさに備えて、って言う割には、大した用事じゃないんですけど^^;

意識して行った訳ではなかったのですが、そのデパートの催事場で、
「アカデミー賞に輝いた衣装デザイナー ワダエミの衣装世界」
という展示が開催されていました。

ワダ エミの関わった映画と言えば、
アジアの大きな時代物映画は殆どなのでは?

『HERO』『LOVERS』などなど。

『LOVERS』と言えば、私が大ファンの金城武さんが主演した映画。
金城さんが着た衣装が、見れる!
迷わず入場料を支払い、中に入ったのでした。

中に居るお客さんは、女性ばかり。
こういうものに興味があるのは、やはり女性なのでしょうか。

残念だったのは、アカデミー賞でワダエミさんが頂いた、
トロフィーが当初は展示予定だったのに、展示されていないこと。
見てみたかったなあ〜(T_T)

最近の時代物映画って、アクションが多いですよね。
そのせいか、衣装も見るからに軽くて、動きやすそうなものが多い。
戦いの時に付ける鎧も、革(合成皮革含む)でした。
これは新鮮な驚きでした。

実際の色は、「え?これなの?」って映画を観た私が驚くくらい、
スクリーンで観るのとかなり違いました。

状態がかなりいいのは、実際俳優さんが着たものじゃないからかな?
きっと何着も同じものを作っていると思うし…。

衣装を触れるコーナーもあって、実際手にすることが出来ました。
ただ、前日の事務所の大掃除で手がかなり荒れていたので、
がさがさの手にはあまり肌触りまでは実感できませんでした。

さて、一番の目的『LOVRS』!
…ううう、がっかり(涙)。
金城さんが着たであろう衣装は、1着のみ。
殆どはチャン・ツィイーの着た衣装ばかり。
仕方ないよね、あの映画ではチャン・ツィイーは衣装、かなり変わっていたし。
女優さんのほうがやはり多く衣装を用意するのは想像がつきます。
金城さんは同じ衣装を着ているシーン、多かったし…。

新年早々の時代劇ドラマ『里見八犬伝』の衣装も担当されたとのことで、
その衣装が約半分を占めていました。
これってもしかして、この展示会はこのドラマの宣伝目的?(苦笑)

『トリック』以来応援している仲間由紀恵ちゃんも出演しているドラマなので、
(そのドラマを観るかどうか分からないけど)興味深くじっくりと。
衣装は、形などはそうそう変えられないけど、
多分着る俳優さんのイメージや肌の色などで、その衣装の色が決まるのでは?
由紀恵ちゃんの衣装は、その肌の白さを引き立たせるかのような、
淡い色が多かったように思いました。

ちなみに、その対立的立場にある役を演じる菅野美穂ちゃんの衣装は、
美穂ちゃんも色が白いと思うけど、その激しさを表すかのような、
朱色など鮮やかな色が目立ちました。

俳優さんたちが身に着けている写真でも衣装の横に欲しいなあ。
そうしたらより良かったのに。

設定されている時代によっては、資料が一切無いので、
衣装はワダエミさんの想像によることも多いそうです(会場出口すぐ脇のメイキング映像より)。
映画の背景と衣装の色の融合や時代性を感じさせる想像力に、「世界」を感じました。

何となく、ただ衣装を並べている感じが拭えませんでした。
それでもいいのですが私としては、どうやって衣装を作っているのか、
その衣装を作っている工房の様子の写真や、
ワダエミさんが書いたスケッチ画(原画)など、
そういったリアルな現場を垣間見れるような展示もあればいいのに、
と少し残念でした。

展示を見終わり出口を出ると、ワダエミさん関連のグッズが売られていました。
スケッチ画ははがきになって売られていました。

そのすぐ横には『里見八犬伝』製作・放映のTBSの関連グッズが。
『花まるマーケット』のマグネットや、『水戸黄門』のクリアファイル
(それもキティちゃんバージョン! 思わず買いそうになってしまった^^;)。
レイザーラモンHGのストラップ だったかな? これは余り覚えていないのですが なども。

…やっぱりこの展示、宣伝目的だったのかも^^;