「湯葉」ってご存知ですか?

豆乳を釜で茹でると出来る膜。
このヘルシーな素材が、料理によってはボリュームのある、
大変豪華なお料理になります。

今日は小学校時代からの友人と、この湯葉を食べに行きました。
市内某デパートにある専門店で、懐石料理。

最近、和食が続いていますが、好きだから全然苦になりません。

一度この専門店で扱っている生湯葉を一箱頂いたことがありました。
でも、どんな料理にしていいのかわからない。
天麩羅が美味しいと書いてあったので、一箱全部天麩羅にしたら、
両親に「いい加減にしなさい!」と怒られてしまいました(苦笑)。

湯葉の懐石料理。
天麩羅は勿論、湯葉のお刺身、煮物など。
別のテーブルでは湯葉のお鍋を囲んでいます。
湯葉がこれほどアレンジの利く素材だったとは!

お野菜も、つくしやふきのとうなど、
北国には一足早い春らしいものが添えられていました。

和食は、日本の四季を「食」という身近な目線で
感じられるのが嬉しいですね。

私は一度別の友人とランチに来たことがありましたが、
この友人は初めてだそうで、興味深そうに食べていました。

昔はその友人とかなりの頻度会っていました。
映画やコンサート、旅行にカラオケ、
習い事(それも料理教室)まで一緒に行っていました。

あまり自分から連絡を取るタイプではない私に対し、
非常にマメで好奇心旺盛なその友人とは、
お互いには無い物を補い合うような関係だったのかもしれません。

それが次第次第に距離が出来、去年は1年間に2回ほど。
お互いの誕生日プレゼントを渡し合うだけになってしまいました。

今日は私の誕生日プレゼントを渡す日。
本来私の誕生日は12月なのですが、スケジュールが合わず
2月にずれ込んでしまいました。

しかもそのプレゼントも、
最初はお互い選んだものを考えて贈り合っていたのに、
その後「何か欲しいものはない?」とリクエストを聞き、それを買って贈るようになり、
今はすでにお互いが欲しいものを買って、それに金銭で援助しあうプレゼント。

今日もお店に入りテーブルに着いたら、
友人がごそごそとバッグからお財布を出し、お札を取り出して私に渡す。
合理的だけど、随分とそっけない。
傍から見たら「???」と思うかもしれません。

話をしていても、どこかズレを感じる。
私の話、聞いているのかな?
彼女の話も、自慢なのか何なのか、気持ちよく相槌を打てなくて。
本当にいつから、こうなってしまったんだろう。
会うと疲れまで感じるようになってしまって。

友達関係も色々あるから、昔みたいに親密なのが全てじゃないけれど、
ついには疎遠になってしまうのかしら…。

それでも小学校時代から随分と長く、
次第に細く、そして今では薄く付き合っている。

まるで湯葉みたいです。

湯葉って色々あるんですよね。

薄い湯葉、厚めの湯葉、小さい湯葉、広い湯葉。

甘くて柔らかくて優しい食材。そしてどこか懐かしい。

本当にまるで湯葉のよう。

それでも、脂っこいお料理に飽きてきたら食べたくなる、
そんな所でも湯葉みたいな関係なのかもしれません。

コメント