今日、美輪明宏さんのコンサートに行ってきました。
去年の秋も行った美輪さんのコンサート。
去年と較べると、少し批判的な感想を持ちました。

まず席ですが、新聞社の先行予約で取ったのですが、凄〜く遠い席(笑)。
美輪さんは親指くらいの大きさでした。

でも、お客さんが年配者が多いためマナーもそこそこで、
立ち上がってノリノリ、なコンサートではありませんから、良く見えました。

去年は「日本の昔の美しい歌を歌う」ということで、
戦前の古い歌を歌われましたが、今回はシャンソンがほとんど。
2曲ほど古い日本の歌がありましたが。

去年は会場の音響がこもっていて残念だったのですが、今回はそんなこともなく。

前半、何となく美輪さんのご機嫌はあまり麗しくなかったように思います。
「ヨーロッパだったら拍手が長いけど、日本はそういった文化がないから短い」。
曲と曲の準備があまり出来ないそうです。
でも、そう言われた観客が長めの拍手をすると、
それを遮るかのようにすぐ歌の準備に入ろうとしたり。

長めの拍手に付き合っていると、コンサート終了時間も遅くなるからでしょうか?

日本のHIPHOPについて、
「何を歌っているか分からない。歌詞が聞き取れない」と批判的でしたが、
それじゃ美輪さん自身の歌はどうなのかといえば、
歌詞が明確に聞き取れない事も多いんですよね。

日本のHIPHOPがあまり好きではない私には、同感できる意見でしたが…。

歌は、シャンソンを感情たっぷり、というよりも、
半分以上演じて歌っているようでした。
歌唱力で聞かせるのではなく、トータルで魅せる歌のように思います。

正直言って、歌の上手い人ではないように感じました。
ドラマティックな歌はそれでも迫力があっていいのですが、
軽やかな歌になると、それが通じないため苦しい。
あと、鼻から息を吸う音が少し大きく、興ざめだったり。

聞いていて思ったのが、美輪さんのコンサートは、
「アーティストも観客も一緒に楽しめる」といったコンサートではないんだということ。
美輪さんの歌を、美輪さんのお話(ご意見)を、拝聴しに行くんだなということでした。

こんなことも美輪さんは、お話しされていました。
「日本が忘れた品の良さを、
韓国(冬のソナタなどのドラマや映画)に見ることが出来る」と。

私が観た韓国映画(『猟奇的な彼女』『私の頭の中の消しゴム』など)は、
今ひとつ理解できない理由で暴力を振るうため、共感できなくて。

ふと、先月、マッキー(槇原敬之)のコンサートに行った事を思い出しました。
マッキーはサービス精神旺盛な人で、観客を楽しませようと、一生懸命でした。
自分の作った歌をちゃんと届けたいと思うかのように、
歌詞も、全て聞き取れるくらいはっきりと歌っていました。

歌手の人それぞれのスタンスがあって、
どちらが良いという問題ではないんですよね。
でも、マッキーのほうが(最後疲れちゃった様子でしたが)、
「謙虚」とか「感謝」とか(これこそ「日本が忘れた品の良さ」ではないでしょうか?)、
そういった大切なものを表現している印象を受けました。

それでも、シャンソンを歌う美輪さんは良かったです。
今まで聞いたことはなかったジャンルですが、魅力的で楽しめました。

最後はご自身の持つ能力について、20分くらいお話になりました。
前世が見れたりするというのは、江原啓之さんやTOKIOの国分太一さんと
競演のTV番組『オーラの泉』で有名ですが、
その内容は、実はかなり落ち込んでいた私には、救いになるお話でした。

この内容、私だけじゃない、他に落ち込んでいる人にも救いになるかな?
それを願って、明日、その内容を書いて見ようと思います。

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