「怨み屋本舗」を観ています
2006年9月1日 TV
風邪引いて、朝遅く出社し早退する日々が
続いているんだから、さっさと寝ればいいのに。
自分でもそう思うのですが、
金曜日は夜更かしをしてしまう。
理由は、観たいドラマがあるから。何だ、それ^^;
録画して後から観ればいいのに。
分かっているんだけど、リアルで観たくなる。
それがテレビ朝日系23時15分からの「黒い太陽」と、
テレビ東京系0時12分からの「怨み屋本舗」。
「黒い太陽」は以前もこのブログに書いたけれど、
父親の背負った借金と入院費を稼ぐため足を踏み入れた、
女性上位のキャバクラの世界で、頂点を目指そうとする青年・立花を中心とした話。
今回で第5話。どうやら8話で終る予定のため、話の展開が早い。
それは仕方ないからいいんだけど、
最初観た時抱いた緊張感が薄れてきたように思います。
ただの下っ端の黒服からホール長、そして店長と出世した立花。
風俗界のカリスマ・自社の社長や、別の係属店のカリスマ店長との
男の戦い?を意識するあまり、立花は上に行きたいという欲望しか見えなくなり、
ついには自分を見失い始める。
ここ2話くらいは、立花はただのせっかちで浅はかな男にしか見えなくて。
それなのに、井上和香さん演じる千鶴や、
特に自分をエロオヤジに差し出してまで尽くす、酒井若菜ちゃん演じる笑子が、
そこまでこの立花を思うというのが、説得力なし。
そしてついに店長を辞める事になり、別の店で再び一からやり直すことになる。
次回からは新しい自分の店を、立花は始めるみたいです。
これから、登場人物の心の内面を中心に展開して欲しい。
今のままじゃ、ただ人物の行動をなぞっているだけだもの。
で、この「黒い太陽」と続けて観ているのが「怨み屋本舗」。
私好みの1話完結。キャストも濃い!寺島進さんに、前田健さん。
観始めたのは第4話から。
これがドラマだけじゃなくて、実際ありそうで観ていてつらかった。
新婚夫婦が拉致され、夫の目の前で妻は暴行、
40時間にも渡って酷い扱いを受ける。
何しろ加害者の排出物を食べさせられるほど。そして結局は死んでしまう。
それも、四つんばいにした被害者の首に紐をつけ、犬扱いをした際の
窒息死だったにも関わらず、首吊り自殺に見せかけていた。
犯人が少年3人組のため、重い刑罰を与えられないと考えた夫は、
「怨み屋」に1人1千万で殺害を頼む…。
毎回、被害者がいて、加害者がいる。
被害者はその加害者に金銭で復讐を怨み屋に頼む。
怨み屋は相応しい罰を加害者に与える。そういう内容です。
昔の「必殺仕事人」を思わせます。
ドラマは実質35分程度ではないかと思うのですが、無駄な展開が一切無く、
キャストも絶妙。主演の怨み屋(これが役名)は木下あゆ美さんという方。
ミステリアスな美貌が、クールなこの役にぴったり。
このドラマを観て、原作の漫画も読んだのですが、
今回は珍しくドラマの方が好きです。
原作だと、怨み屋はこの稼業をビジネスとしっかり捉えていて、
随分とがめつかったり、冷酷すぎたりするところもあるけれど、
ドラマの方はその部分がないのです。
そのため、怨み屋やそのスタッフ達にすんなり同調でき共感でき、
結構ラストは殺されたり強烈だったりするけれど、加害者に復讐できたという点で、
満足なエンディングを迎えることができます。
確かにドラマには、縦軸と横軸が合って上手く交差させた方が奥行きがでます。
このドラマの場合、被害者の怨みを晴らすというのが縦軸ならば、
怨み屋とそのスタッフの内面や人間関係、この稼業に入った動機を横軸とした方が、
確かにより面白くなるとは思うのですが、何しろ時間が短い。
詰め込みすぎると、脚本上の展開や俳優の演技力といった綻びが出てしまうから、
このように端的にして正解だったと思います。
マエケンさん演じる十二月田(しわすだ)というオタクが、
原作では1番人気らしいです。
ドラマでも、マエケンさん、申し訳ないけどはまってます。
人物描写は漫画の方が深いけど、ドラマでは存在そのものが強烈で、
その場にいるだけでいい!っていう感じです。
深夜の番組の持つマニアックさは、
恐らくゴールデンタイムと呼ばれる時間帯には放送できないからこそ、
この時間帯なんでしょうね。
第4話のラストは、深夜じゃなければ、こんな風に展開できなかったかもしれません。
ドラマの中で、警察も、この怨み屋の存在を感じ始めて動き出しています。
ネットでこういった「復讐代行業」といって、大金をせしめた詐欺がありました。
とてもリアリティがあります。今後の展開が楽しみです。
(ISBN:4088762312 コミック 栗原 正尚 集英社 2001/11 ¥530)
続いているんだから、さっさと寝ればいいのに。
自分でもそう思うのですが、
金曜日は夜更かしをしてしまう。
理由は、観たいドラマがあるから。何だ、それ^^;
録画して後から観ればいいのに。
分かっているんだけど、リアルで観たくなる。
それがテレビ朝日系23時15分からの「黒い太陽」と、
テレビ東京系0時12分からの「怨み屋本舗」。
「黒い太陽」は以前もこのブログに書いたけれど、
父親の背負った借金と入院費を稼ぐため足を踏み入れた、
女性上位のキャバクラの世界で、頂点を目指そうとする青年・立花を中心とした話。
今回で第5話。どうやら8話で終る予定のため、話の展開が早い。
それは仕方ないからいいんだけど、
最初観た時抱いた緊張感が薄れてきたように思います。
ただの下っ端の黒服からホール長、そして店長と出世した立花。
風俗界のカリスマ・自社の社長や、別の係属店のカリスマ店長との
男の戦い?を意識するあまり、立花は上に行きたいという欲望しか見えなくなり、
ついには自分を見失い始める。
ここ2話くらいは、立花はただのせっかちで浅はかな男にしか見えなくて。
それなのに、井上和香さん演じる千鶴や、
特に自分をエロオヤジに差し出してまで尽くす、酒井若菜ちゃん演じる笑子が、
そこまでこの立花を思うというのが、説得力なし。
そしてついに店長を辞める事になり、別の店で再び一からやり直すことになる。
次回からは新しい自分の店を、立花は始めるみたいです。
これから、登場人物の心の内面を中心に展開して欲しい。
今のままじゃ、ただ人物の行動をなぞっているだけだもの。
で、この「黒い太陽」と続けて観ているのが「怨み屋本舗」。
私好みの1話完結。キャストも濃い!寺島進さんに、前田健さん。
観始めたのは第4話から。
これがドラマだけじゃなくて、実際ありそうで観ていてつらかった。
新婚夫婦が拉致され、夫の目の前で妻は暴行、
40時間にも渡って酷い扱いを受ける。
何しろ加害者の排出物を食べさせられるほど。そして結局は死んでしまう。
それも、四つんばいにした被害者の首に紐をつけ、犬扱いをした際の
窒息死だったにも関わらず、首吊り自殺に見せかけていた。
犯人が少年3人組のため、重い刑罰を与えられないと考えた夫は、
「怨み屋」に1人1千万で殺害を頼む…。
毎回、被害者がいて、加害者がいる。
被害者はその加害者に金銭で復讐を怨み屋に頼む。
怨み屋は相応しい罰を加害者に与える。そういう内容です。
昔の「必殺仕事人」を思わせます。
ドラマは実質35分程度ではないかと思うのですが、無駄な展開が一切無く、
キャストも絶妙。主演の怨み屋(これが役名)は木下あゆ美さんという方。
ミステリアスな美貌が、クールなこの役にぴったり。
このドラマを観て、原作の漫画も読んだのですが、
今回は珍しくドラマの方が好きです。
原作だと、怨み屋はこの稼業をビジネスとしっかり捉えていて、
随分とがめつかったり、冷酷すぎたりするところもあるけれど、
ドラマの方はその部分がないのです。
そのため、怨み屋やそのスタッフ達にすんなり同調でき共感でき、
結構ラストは殺されたり強烈だったりするけれど、加害者に復讐できたという点で、
満足なエンディングを迎えることができます。
確かにドラマには、縦軸と横軸が合って上手く交差させた方が奥行きがでます。
このドラマの場合、被害者の怨みを晴らすというのが縦軸ならば、
怨み屋とそのスタッフの内面や人間関係、この稼業に入った動機を横軸とした方が、
確かにより面白くなるとは思うのですが、何しろ時間が短い。
詰め込みすぎると、脚本上の展開や俳優の演技力といった綻びが出てしまうから、
このように端的にして正解だったと思います。
マエケンさん演じる十二月田(しわすだ)というオタクが、
原作では1番人気らしいです。
ドラマでも、マエケンさん、申し訳ないけどはまってます。
人物描写は漫画の方が深いけど、ドラマでは存在そのものが強烈で、
その場にいるだけでいい!っていう感じです。
深夜の番組の持つマニアックさは、
恐らくゴールデンタイムと呼ばれる時間帯には放送できないからこそ、
この時間帯なんでしょうね。
第4話のラストは、深夜じゃなければ、こんな風に展開できなかったかもしれません。
ドラマの中で、警察も、この怨み屋の存在を感じ始めて動き出しています。
ネットでこういった「復讐代行業」といって、大金をせしめた詐欺がありました。
とてもリアリティがあります。今後の展開が楽しみです。
(ISBN:4088762312 コミック 栗原 正尚 集英社 2001/11 ¥530)
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