昨日、ハリー・ポッター最新作について書いたら、
思い出したことがあるので、この日記に書いてみることに。

それほど大した事じゃないのですが、何と言うか、
未だにたま〜に思い出す、何だかなーってことなのです。

数年前、私が公的機関であるバイトをしていた頃の話。
そこで一緒に働いているハリポタ好きの女性(仮称O)が居ました。

職場では私と彼女だけという小さな部署だったので、
仕事面で協力し合わないといけなくて。
そのためには人間関係も良い状態で保たないといけなくて。

私があんまり見ないドラマの話とか、タレントの話とか、
彼女が好きそうな話題を、頑張ってしていた訳です(疲)。

正直、微妙な人。色んな意味で。

事務の仕事なのですが、今まで販売の仕事しかしていなかったので、
事務処理能力がなく、私の負担が大きかった。これは別にいいのです。

まず、敬語がおかしい。今まで販売で接客していたハズなのに。
何しろお客さんに向かって
「あなたが申したことはここでは受け付けられませんので、
これから私が仰る部署へ言って下さい」

こんな事が何度も続いて、思い余って注意しました。敬語と謙譲語が逆だと。
すると彼女のご返答は、
「それは分かってるの! でも、言っている内に分からなくなってくるの!

敬語と謙譲語が分からなくなってくるとは、彼女は大丈夫なのでしょうか?

ある時、上司が彼女にお願いしました。
「Oさん、○○さんに至急送りたい書類があるんだけど、
FAXあるかどうか聞いてくれる?

この○○さんは、その公的機関に協力してくれている、一般市民の方。
その時はご自宅にいらしたのですが、書類を見てもらうには郵送では遅く、
電話では内容が膨大過ぎ、ご高齢のためメールはしておらず、
そのためFAXが最も良い方法だったのですが、ご住所とお電話番号は
存じ上げていても、FAXがあるのか(勿論番号も)知らなかったのです。

実は、こういう対外的な内容は主に私がやっていたのですが、
私はその時、受付で市民の方と対応中。でも、背中で聞いていました。

上司の言い方もマズイ! だって、そんな言い方したら彼女…。ああ、やっぱり…。

早速○○さんに電話。私と話す時とは全然違う。
「あ、○○さんの御宅ですかぁ? あのぉ〜、そちらにFAXありますかぁ〜?
あ、あるんですねぇ、それなら、いいんですぅ〜

隣の部屋で打合せ中の上司が、すっ飛んで来ました(彼女の声はとても大きい)。
「Oさん、俺は至急送りたい、って言ったよな?
番号聞かなかったら送れないだろうが!

それを聞いた彼女、「あ、はい、そうなんだあ」と早速○○さんに電話。
…いや、「そうなんだあ」じゃなくて!
○○さんも、おかしいと思っていたようで、どうやら掛け直そうとしていたらしく、
電話を掛けるとすぐに電話に出、対応してくれました。

まだある。彼女、広末涼子さんが嫌いだったのですが
(どうしてかは、理由なんてないものなのですよね、こういう場合)、
ある朝、彼女のご機嫌がすっごく悪い。

聞くと、広末涼子が夢に出てきたのだという。え? ただそれだけのことで?

そんなことで、職場に不機嫌な顔を晒さないで欲しいんですけどね。

私もヒロスエ、それほど好きじゃありませんでしたが、
この同僚が嫌いだったこともあって、ヒロスエに同情したくらいです。
どうせ誰かの夢に出てくるのなら、コノヒトの夢の中は気の毒だなあ…って。

机のデスクマットの中には、「行きたいところリスト」が見える。
梅のきれいな市内の某公園、新しく出来た市内の某プール、etc。
リスト作るくらいなら、海外とかせめて国内とかにしてくれないかなあ。
市内なんだから、リスト作る以前に、どうぞ行っちゃって下さいよ!

で、ハリポタです。彼女はファンタジーとか好きなんですね。だから読んでいた。
私はといえば、もともとファンタジーそんなに好きじゃないのですが、
ハリポタに関しては、日本語訳が出る前から、
イギリス在住のコラムニストが紹介していて、興味があって。
日本語訳が出てから読んでいたのです。彼女との数少ない共通の話題です。

そして彼女と私は、同時期にハリポタの映画を観に行っていました。
もちろん、別々にです。

今でこそ思い立ったらすぐに一人で観に行ってしまいますが、
私はその頃、観たい誰かが居れば一緒に映画を観たいな、ってタイプでしたので、
友人に連絡するのですがことごとく、「えー? ハリポタぁ? いや、ちょっと…」と
お断りされていました。

皆な内心(アレって子供向けでしょう?)とか(DVDで十分だって)とか、
(映画館で観たら、子供がウルサイからなあ)とか思っていたのでしょう。
そんな友人ばかりです。

彼女は友人と観に行っていました。同じ趣味の友人が居るというのは、良い事です。
で、後日、感想を言い合っていたのですが…。

以下、その時彼女が話してくれた、彼女(O)とその友人(X)の会話の一部です。

O : 面白かったね♪
X : うんっ☆ 私もほうきに乗って空を飛びたぁぁぁい☆
O : ダメだよぉ、ホラ、私たち、ホグワーツから入学許可証が来てないじゃなぁい♪
X : そっかぁ、ざんぬぇぇん☆

※ ホグワーツ…ハリーも入学した、魔法使いになるための学校。
注)♪や☆は、その時の彼女の口調を伝えるための装飾です。


昨日書いた、ハリポタ映画の観客で
「オトナなんだけどコドモみたいな人」って、こんな感じのお客さんです。
反応が子供そのもので、一緒の空間で観ていると、ちょっと気に障る。
本当に子供ならまだ理解できる反応なのですが、オトナだとね。

彼女のその話を聞いた印象を、はっきり言わせていただくと…。

ドン引きでした。

彼女、26か7だったんですよね、確か、その頃。
今時、女子中学生でもこんな会話、しないんじゃないでしょうか。

私が絶句しているのを、彼女が「何よ?」ってな顔で見ていたのを、
今でも思い出します。

この事を、ある時、両親に話したことがあります。絶句でした。
やはりある時、友人に話したことがあります。絶句でした。

彼女と私の、環境の違いを、心から実感した瞬間でした。

自分と違うからといって、それを否定するつもりはありません。
違うことを認めて、程よい距離感を保って、
そうやって人間関係って上手く行くんだと思うからです。

こんなカワイコぶった彼女ですが、本当の姿は違うんじゃないかと思います。

酔っ払うと、別人だからです。
暴れる姿や、学生時代「ヤリ逃げ」された話などを上司の前で話す姿など、
普段と全然違ったからです。

それを見た女の人は嫌悪感を抱いていましたが、男の人は面白がる。

よくヒロスエについて、彼女が話していましたっけ。

「男って、ホント分かってないよね〜」
広末涼子 = 可愛いけど、本性は嫌な女、なのにって。

いや、Oさん、(広末涼子ほど可愛くないけど) あなたもですから!

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