最近のハマリもの〜コミック編・3〜
2007年3月15日 アニメ・マンガ
私は熱血で真っ直ぐで、自分の未熟さを知りながら、
登場人物が成長していこうとするコミックが好きだったりします。
成長していくわけですから、
自然とそのコミックは長いものになってしまいます。
小説だと、文字だけではあまり表現しきれないような内容も、
漫画になるとその絵の迫力などで「読ませる」というか…。
で、最近面白いな、と思っているのが、
この『Major―Dramatic baseball comic』です。
きっかけは、お正月にやっていたアニメ。
これ、NHK(教育だったかも)でアニメ化されているのですが、
何となく点けっぱなしにしていたNHKで流れたこのアニメに、
両親も私も見入ってしまったのです。
「NHKでアニメ化」っていうだけで、どんな内容か分かるんじゃないでしょうか(笑)。
大人も子供も、安心して見れるものでした。
…あ、でもその割には主人公は大人にもタメ口なんですよね。
体育会系は礼儀を重んじるハズですけど…、ね。
見ている子供たちには真似して欲しくないかな。
主人公の吾郎は、プロ野球選手の父と二人暮しの5歳児。
父の影響を受けて、自分も野球を始めた。
通っている幼稚園の保母さんと父が婚約した直後、
父は外国人投手の球を試合中の頭に受け、それが原因で亡くなってしまう。
血縁関係もない父の婚約者を母と呼び、一緒に暮らし始める吾郎。
小学校に上がり、リトルリーグに入って本格的に野球を始める。
リトルリーグでの仲間との友情や、本人の野球への情熱、
血の繋がらない両親(養母はその後結婚するので養父が出来る)との温かい関係。
実父への想い、そしてその父を事故とは言え死なせてしまった
メジャーリーガー・ギブソンへの想い。
実際にこんな風には行かないと思うけど、
5歳から小学校までの子供時代だけの放送でしたが、
こういう内容がとっても好きなうちの家族には、とても面白いものでした。
その後この原作が60巻も刊行されていると知り、
漫画喫茶で何回かに分けて読みました。
吾郎の行動には、心情的には共感できる面もあるけれど、
周囲に対する行動には、無計画さや無神経さも付きまといます。
野球をするには最適な野球名門校(それも考えられないような
ヘンなトレーニングを課す)を中退し、野球部のない高校に編入、
野球経験無しの、在校している少ない男子生徒全員を入部させて
一から野球部を作り上げるところなんて、いくら漫画でも、ちょっとなあ…。
原作のコミックでそれが許されているのは、吾郎の言動の一貫性と、
きっかけは吾郎だったけれど、吾郎に巻き込まれた周囲が最後は、
自ら決断して選んだ結果だから、なんでしょうけれどね。
そんな高校時代を経て、高卒後日本のプロ野球への道を自ら断り渡米、
メジャーリーグを目指し始めます。
それは、世界一の舞台で自分を試したいという自信と、
あのギブソンに成長した自分を見せたいという気持ちからの行動でした。
父を死なせてしまったギブソンに、吾郎は怨みなど一切ないと言い切ります。
野球選手として結果を残すことはなかったけれど、
吾郎にとって実父は最も偉大な野球選手の一人であり目標です。
ただ、その父をもう超えることが出来ない今、
ギブソンへ抱く想いは、父へのそれと繋がっているようです。
アメリカでは3Aに在籍。
その速球と、何よりもピンチになればなるほど燃える精神力とで、メジャー昇格目前。
最新刊では、架空の野球のワールドカップに、日本代表として参加しています。
主人公が熱血型の漫画が好きな割には、
キャラクターは対照的な方が好きだったりします。
主人公も好きだけど、脇に一番好きなキャラがいるのが、私の好む漫画の傾向。
このコミックでも、同じ日本代表でこちらは日本のプロ野球で頑張っている、
主人公と高校時代のチームメイト(というか、越えられなかった大きな壁)の
眉村くんというピッチャーが好きだったりします。
クールでどんな場面でも動じない冷静沈着。吾郎とは正反対です。
その彼が最新刊で見せる内面的な弱さ。
その弱さも含めて自分自身を知り尽くし、そこから自分をコントロールできる強さ。
吾郎とは違った形で、やっぱりこの眉村くんもタフな男であることは
間違いないです。
ちなみに眉村くん、左上のコミック表紙になっております。
この、見るからに鉄仮面なのも、お気に入りの理由のひとつです(ははは、なぜだ)。
この二人の球を受けるキャッチャーが、
吾郎の幼馴染でこちらも高校時代の仲間の佐藤(トシ)くん。
子供の頃、親に捨てられてしまったトラウマを抱えながら、
彼もやっぱり成長する強い男です。
色んな脇キャラにも様々なエピソードを与えているからこそ、
60巻を超えるこれほど長い連載になるということもあるのですが、、
作者の作品への、生み出したキャラクターへの愛情の表現とも感じます。
ただ、高卒後1年程度の選手(吾郎にしてもトシくんにしても)が
百戦錬磨のベテラン選手の多いプロ野球の試合、
それも各国の代表が集まっているW杯で、
気合で全て乗り切ってしまうなんて、アリなの?
という素朴な疑問は抱いてしまっているのですが…。
ま、コミックですから、これはこれでいい…かな(苦笑)。
吾郎が成長した高校時代のアニメが現在放送中。
先日放送に気づいて初めて見たのですが、
どうも吾郎の声がイメージと合わなくて、コミックだけでいいや、と思っています。
(Major―Dramatic baseball comic (59) ISBN:4091204163 コミック 満田 拓也 小学館 2006/06/16 ¥410)
登場人物が成長していこうとするコミックが好きだったりします。
成長していくわけですから、
自然とそのコミックは長いものになってしまいます。
小説だと、文字だけではあまり表現しきれないような内容も、
漫画になるとその絵の迫力などで「読ませる」というか…。
で、最近面白いな、と思っているのが、
この『Major―Dramatic baseball comic』です。
きっかけは、お正月にやっていたアニメ。
これ、NHK(教育だったかも)でアニメ化されているのですが、
何となく点けっぱなしにしていたNHKで流れたこのアニメに、
両親も私も見入ってしまったのです。
「NHKでアニメ化」っていうだけで、どんな内容か分かるんじゃないでしょうか(笑)。
大人も子供も、安心して見れるものでした。
…あ、でもその割には主人公は大人にもタメ口なんですよね。
体育会系は礼儀を重んじるハズですけど…、ね。
見ている子供たちには真似して欲しくないかな。
主人公の吾郎は、プロ野球選手の父と二人暮しの5歳児。
父の影響を受けて、自分も野球を始めた。
通っている幼稚園の保母さんと父が婚約した直後、
父は外国人投手の球を試合中の頭に受け、それが原因で亡くなってしまう。
血縁関係もない父の婚約者を母と呼び、一緒に暮らし始める吾郎。
小学校に上がり、リトルリーグに入って本格的に野球を始める。
リトルリーグでの仲間との友情や、本人の野球への情熱、
血の繋がらない両親(養母はその後結婚するので養父が出来る)との温かい関係。
実父への想い、そしてその父を事故とは言え死なせてしまった
メジャーリーガー・ギブソンへの想い。
実際にこんな風には行かないと思うけど、
5歳から小学校までの子供時代だけの放送でしたが、
こういう内容がとっても好きなうちの家族には、とても面白いものでした。
その後この原作が60巻も刊行されていると知り、
漫画喫茶で何回かに分けて読みました。
吾郎の行動には、心情的には共感できる面もあるけれど、
周囲に対する行動には、無計画さや無神経さも付きまといます。
野球をするには最適な野球名門校(それも考えられないような
ヘンなトレーニングを課す)を中退し、野球部のない高校に編入、
野球経験無しの、在校している少ない男子生徒全員を入部させて
一から野球部を作り上げるところなんて、いくら漫画でも、ちょっとなあ…。
原作のコミックでそれが許されているのは、吾郎の言動の一貫性と、
きっかけは吾郎だったけれど、吾郎に巻き込まれた周囲が最後は、
自ら決断して選んだ結果だから、なんでしょうけれどね。
そんな高校時代を経て、高卒後日本のプロ野球への道を自ら断り渡米、
メジャーリーグを目指し始めます。
それは、世界一の舞台で自分を試したいという自信と、
あのギブソンに成長した自分を見せたいという気持ちからの行動でした。
父を死なせてしまったギブソンに、吾郎は怨みなど一切ないと言い切ります。
野球選手として結果を残すことはなかったけれど、
吾郎にとって実父は最も偉大な野球選手の一人であり目標です。
ただ、その父をもう超えることが出来ない今、
ギブソンへ抱く想いは、父へのそれと繋がっているようです。
アメリカでは3Aに在籍。
その速球と、何よりもピンチになればなるほど燃える精神力とで、メジャー昇格目前。
最新刊では、架空の野球のワールドカップに、日本代表として参加しています。
主人公が熱血型の漫画が好きな割には、
キャラクターは対照的な方が好きだったりします。
主人公も好きだけど、脇に一番好きなキャラがいるのが、私の好む漫画の傾向。
このコミックでも、同じ日本代表でこちらは日本のプロ野球で頑張っている、
主人公と高校時代のチームメイト(というか、越えられなかった大きな壁)の
眉村くんというピッチャーが好きだったりします。
クールでどんな場面でも動じない冷静沈着。吾郎とは正反対です。
その彼が最新刊で見せる内面的な弱さ。
その弱さも含めて自分自身を知り尽くし、そこから自分をコントロールできる強さ。
吾郎とは違った形で、やっぱりこの眉村くんもタフな男であることは
間違いないです。
ちなみに眉村くん、左上のコミック表紙になっております。
この、見るからに鉄仮面なのも、お気に入りの理由のひとつです(ははは、なぜだ)。
この二人の球を受けるキャッチャーが、
吾郎の幼馴染でこちらも高校時代の仲間の佐藤(トシ)くん。
子供の頃、親に捨てられてしまったトラウマを抱えながら、
彼もやっぱり成長する強い男です。
色んな脇キャラにも様々なエピソードを与えているからこそ、
60巻を超えるこれほど長い連載になるということもあるのですが、、
作者の作品への、生み出したキャラクターへの愛情の表現とも感じます。
ただ、高卒後1年程度の選手(吾郎にしてもトシくんにしても)が
百戦錬磨のベテラン選手の多いプロ野球の試合、
それも各国の代表が集まっているW杯で、
気合で全て乗り切ってしまうなんて、アリなの?
という素朴な疑問は抱いてしまっているのですが…。
ま、コミックですから、これはこれでいい…かな(苦笑)。
吾郎が成長した高校時代のアニメが現在放送中。
先日放送に気づいて初めて見たのですが、
どうも吾郎の声がイメージと合わなくて、コミックだけでいいや、と思っています。
(Major―Dramatic baseball comic (59) ISBN:4091204163 コミック 満田 拓也 小学館 2006/06/16 ¥410)
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